語られない人生にも意味がある /「貴女だけの物語を生きる」ということ

何気ない日常を

ただ、何気なく繰り返している

映画の主人公のような物語を体現しているわけではない

特別な出来事が起きるわけでもない

私の人生は、きっと誰かに語られることもなく終わる

自分自身の毎日を俯瞰してみたとき

どこか空虚な思いを感じる瞬間があるかもしれません。

それでも・・

本当に意味のない人生なのでしょうか?

迷える魂に、そっと答えを示してくれていたのが

キェシロフスキ監督です。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

ポーランドの映画監督である

Krzysztof Kieślowski(クシシュトフ・キェシロフスキ)

については 過去のコラム でも触れたことがあります。

キェシロフスキの描く世界は

ひとことで表すと『言葉にならない痛み』

ですが、その痛みを

単なる痛みのままで終わらせることなく

希望へと静かに昇華させていくのが彼の作品の特徴です。

その希望は、分かりやすい形では表現されておらず

あくまでも観るひとに委ねられています。

そのとき、私たちは知らず知らずのうちに

登場人物の姿に自分を重ね合わせます。

そして、ふと気付くのです。

「私も、私の物語を確かに生きている」と。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 

私の個人的な解釈ではありますが

キェシロフスキの本質的なテーマ

つまり彼が作品を通して伝えたかったことは

『目には見えない何か』

そして・・

『あなたは、あなただけの物語を生きている』

派手な出来事など、必要ないのです。

むしろ、静かであればあるほど

私たちの物語はより深みを増すのかもしれません。

キェシロフスキはまた

『選択の大切さ』もそっと示唆しています。

ほんの些細な選択によって

人生が大きく変わっていくことを

教えてくれているように感じられます。

キェシロフスキの遺作【トリコロール / 赤の愛】の

主人公・ヴァランティーヌの物語はとても象徴的です。

モデル業で生計を立てながら大学へ通っている彼女は

恋人との間の溝や、弟の犯罪疑惑に胸を痛めます。

ある日、車を運転中に少し考えに耽っていたとき

一匹の犬を跳ねてしまい

その飼い主である老齢の元判事と出会うことになります。

そして、ヴァランティーヌは元判事との交流を通して

自分自身の人生を見つめ直していくのです。

ドラマティックな出来事は起きません。

けれど起きないからこそ

観る者はごく自然に、ヴァランティーヌへ

自分を重ね合わせることができるのだと思います。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 

良い意味で

衝撃的なラストシーンが待ち構えていますが

キェシロフスキはここで

『偶然性』と『希望』をほのめかせてくれます。

ラストでヴァランティーヌの隣にいる判事の若者は

以前、彼女が何度か街角ですれ違っていた男性。

その様子をテレビの画面越しに眺める元判事の目には

安らぎと喜びの涙が滲んでいました。


気が付いていないだけで

目には見えないところで偶然は静かに存在している

偶然に思えても、それは実はすべて必然

貴女は間違いなく

貴女だけの美しい物語をいまも紡ぎ続けています。

ご相談者さまたちの物語に触れさせて頂くことで

私の物語もまた静かに章を重ねていっています。


* Une âmeの世界観を綴っております *

それは、あなたの心の瞳が美しいから

赤毛のアン

愛を求めているのに孤独なひと

HOMEという名の場所 / 愛が触れたときに変わるもの


* 必要な方に、そっと届きますように *

一歩を踏み出せない私を整えるセッション

4月セッションのご案内はこちら

ツインレイカウンセラー養成講座


~ Une âme / Twinray ~

* ツインレイ、ふたりで紡ぐひとつの魂 * ツインレイの愛と試練、男性レイの心理について綴ります ツインレイセッションも承っております