【MINDFULNESS】大愚和尚から学ぶ、エゴとは

お仏壇のない家庭で育ったからでしょうか

幼い頃より宗教とはほぼ無縁の日々を過ごしていました。

加えて、両親が特に信仰心の強くなかったことも

大きく影響しているように思います。

お仏壇の前に座って

ご先祖さまに合掌する習慣がなかった為

私は自分自身をどこか無宗教のように捉えていました。

私のこの価値観が変わったのは

イスタンブールで生活を始めてからでした。

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人口の約90%以上がムスリムと言われている

イスラム教国家であるトルコ。

例えリベラルな考え方を持っているひとであっても

基本的にはイスラム教徒としての信仰心が厚く

多くのトルコの人々はイスラム教や

ムスリムであることに潜在的な真実を見出しています。

宗教が日常に深く根を張っているからでしょう

外国人の私の信仰心にも大きな関心を示してきます。

「あなたはどの宗教を信仰しているの?」と度々聞かれ

都度「仏教徒です」とオートマティックに答えていました。

ですが、果たして私は仏教徒と言えるのかな?と

常に疑問を感じていました。

一度、完全に無宗教であることを選ぼうとしてみましたが

何故かあまりしっくりとはきません。

日本から遥か遠い場所に身を置いて生活していると

祖国の素晴らしさや日本人として生まれた誇りを

次第に強く実感していったこともあり

私は「仏教徒です」という自分の言葉に対して

ある種の責任を持ちたくなりました。

このような流れにおいて、全くの独学ではありますが

私なりに仏教の学びをスタートしていきました。

前置きが長くなりました。

学びの中で活用させて頂いているもののひとつが

大愚(たいぐ)和尚による

お釈迦さまの説かれた教えの解説です。

リスナーの方々から寄せられたお悩みやご相談へ

一問一答というスタイルを取りながら

大愚和尚がお答えになられているのですが

そこにはお釈迦さまの深い慈悲と

尊く正しい人間性が感じられてなりません。

同時に、大愚和尚からも慈悲心が伝わってくるようです。

今回拝聴したご相談内容(23歳の女性)は・・

今まで誰ともお付き合いをしたことがない

アプローチしてもいつも片思い止まり

恋愛経験のない自分には「魅力がない」

「自分は価値の無い人間だ」と思いよく落ち込む

恋愛をしていてもしていなくても

自分らしく輝くことが大切なのではと思っている

人前ではいつも前向きでいようと心掛けているけれど

ひとりになると「自分なんてどうせ」と自分を責め

自己肯定感が低くなることが何度もあり

「誰かがそばに居てくれたら良いのに」と辛くなる

その辛さを埋める為や自己肯定感の低さから

恋愛を求めることは駄目なのかもしれない

まずはマインドコントロールが出来るようでなければ

恋愛をしても相手を不快にさせてうまくはいかないはず

自己肯定感と恋愛について、自分の中で

どうしたら良いのかが分からずにずっと悩んできた

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大愚和尚は、こちらのご相談に対して

「エゴというのは何か?」を解説なさっています。

(以下、大愚和尚のお答えです)

この世の中で、自分を特別な存在として

最上位に位置付けたり、最下位に位置付ける

このような感覚のことをエゴと言います。

私たちは全てにおいて、他のひとよりも他の何よりも

自分が一番だという感覚 が自分の中にあります。

これは「自分を一番大事にして欲しい」

「自分を一番大切な存在として感じていたい」との思い。

それが何かの競争や他者との比較において

自分が一番になれたときには満たされます。

けれど、そうでない場合は途端に

上の一番が無理だと思うと下の一番を取りに行く。

そして「自分は最悪だ」

「こんな自分は生きていても仕方がない」と感じます。

「私を一番好きだと言って」「私を一番可愛いと言って」

「私だけを見て」これらの感覚が満たされないと

全くの正反対の最下位を狙いにいきます。

両方とも「一番」という意味では同じエゴになります。

そして、自己肯定感とエゴは違います。

自己肯定感とは 一番でなくても良い

二番なら二番でも良いし、三番なら三番でも良い

この現実を見つめられる / 受け入れられる

これが自己肯定感ということです。

恋愛というのはある意味、誰かから

「君だけが好きだよ」と言ってもらう感覚。

つまり、自分を一番として

選んでもらえるのが恋愛における高揚感です。

この高揚感が満たされないと

「自分は恋愛も出来ない、駄目なんだ」と

最下位に持っていってしまいますが

これは自己肯定感が無いのではなくエゴです。

自己肯定感は

「恋愛をしているから」「彼氏がいるから」

といって得られるものではありません。

彼氏がいてもいなくても、自分の価値を

上げたり下げたりしないことが自己肯定感です。

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好きな男性からの言動によって

自身の存在価値を決定してしまったり

自己肯定感の揺らいでしまう女性は多いかもしれません。

特に「一番上ではないのなら、私は一番下だ」という風に

極端な考え方に陥るケースは非常に顕著だと思います。

ですが、すぐに極端な方向へ走って

自己肯定感を低くしてしまうのではなく

それが自らのエゴであることが見極められると

恋愛そのものやふたりの関係性の悪化を防げるはずです。

今回はとても長くなってしまいました

最後までお読み下さり有難うございます。

~ Une âme / Twinray ~

* ツインレイ、ふたりで紡ぐひとつの魂 * ツインレイの愛と試練、男性レイの心理について綴ります ツインレイセッションも承っております