母と娘の間にある「声なき叫び」と「心の傷」/ 後編

前編 からの続きです。

前回の記事では主に

【デカローグ第7話 / ある告白に関する物語】の

あらすじを綴らせて頂きました。

お読み頂く中で、言葉にならない感情を

抱かれた方々がいらっしゃるかもしれません。

一見するとこの物語は

マイカの娘・アンカをマイカから奪った

マイカの母親・エヴァが『加害者』として映ります。

つまり、マイカだけが

『被害者』のように描かれているのです。

ですが私には・・

マイカもアンカも、そしてエヴァさえも

皆が『被害者』であるように思えてなりません。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 

監督のキェシロフスキは

『盗んではならない』という十戒のテーマに沿って

この物語を構成したと思います。

ですので、これから書いていく内容はあくまでも

ご相談者さま達のチャイルドに触れさせて頂いてきた

私個人の視点から生まれる解析です。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 

物語の中では、詳細な描写はありませんが

エヴァとマイカの母娘は

あまり幸せな親子関係を築けていないことが窺えます。

未成年の母となったマイカの苦しみや葛藤へ

エヴァは、寄り添ったり理解する姿勢も見せず

ただ自分の立場と世間体のみを優先しているからです。

マイカに寄り添わない / 理解を示さないエヴァの在り方は

恐らく、マイカが妊娠する前からのことなのでしょう。

その為、マイカの心の中では

『愛されている実感』が非常に乏しく

いつも『満たされない思い』を抱えていたと想像します。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 

では何故、エヴァはマイカに

『母親の愛情』を注ぐことが難しかったのでしょう。

ここも恐らくですが

エヴァ自身が母親からの愛情を受け取っていないから

母親の愛情を知らないが故に

自分が母親になっても、愛情の注ぎ方が分からなかった。

私にはそのように感じられます。

エヴァにもエヴァなりの葛藤があったはずです。

この葛藤や、マイカへの罪悪感を埋める為に

エヴァはマイカの娘・アンカを溺愛したのかもしれません。

本来であれば、孫のアンカよりも

娘であるマイカを先に愛する必要があります。

ですがエヴァには、それがどうしても出来なかった。

そして、『傷の連鎖』が新たに生まれるのです。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 

アンカを自分の娘として取り戻そうとしたと同時に

マイカは本当は

エヴァからの愛情を取り戻したかったのでしょう。

エヴァの『母親の愛情』を試したようにも見えます。

それでも、マイカに突き付けられたものは

「エヴァとアンカの母娘関係」という現実でした。

そこにはマイカの入り込む余地はありません。

マイカは『母親の愛情』を受け取れなかったばかりでなく

実の娘に『母親の愛情』を示すことも出来なかったのです。

母親の愛情を知らずに育ったエヴァ

母性を表現できない母親を持ったマイカ

本当の母親を知らされないままのアンカ

やはり私には、皆が『被害者』のように見えます。

(特に、成人した後のアンカが気になります)

かと言って、エヴァを強く擁護するつもりはありません。

母親には、子供を愛する義務と責任がある からです。

それでも・・

母親が抱えているかもしれない『心の傷』を知ると

また違った道筋の見えてくる可能性があります。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 

所謂『毒親』からの影響を受け続けている

ご相談者さま達は本当に多くいらっしゃいます。

皆さま、「実は・・」と前置きを置かれて

幼い頃の辛く悲しい経験をお話しして下さいます。

ときには怒りやご不満を露にされたり

また、静かに涙を流される方もおられます。

彼に関するお悩みのご相談であっても

お話しが進むに従って、深い部分に到達することがあります。

そのとき皆さま、ふと気付かれます。

「彼のことで悩んでいたけれど

実はもっと向き合うべきテーマがあった」という風に。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * 

パートナーシップが上手くいかない背景には

承認欲求・見捨てられ不安・我慢・相手の顔色を窺う

などが隠されていることがあります。

そしてこれらは、幼少期の経験に繋がっています。

時計の針を巻き戻すことは出来ませんが

幼い頃の傷に寄り添い、傷から解放されることは可能です。

毒親を許す必要は全くありません

それでも、毒親から受けた痛みや悲しみを

これからずっと背負い続ける必要もありません

毒親との縁を完全に切る

毒親が抱えていたかもしれない傷を理解する

理解した上で、今後の関係性を模索してみる

答えは決してひとつではありませんので

ご自身にとって最も楽になれる道を選ぶことが重要です。

おひとりだけで抱え込もうとなさらないで下さい。

貴女がいまよりももっと自由に、もっと幸せになる為に

インナーチャイルドセラピーで伴走させて頂けますと幸いです。


INNER CHILD THERAPY の概要


* インナーチャイルドについて綴っております *

チャイルドが新たなチャイルドを生む悲劇

毒親からの解放


* 再会を望んでも大丈夫 *

再会への祈りを込めた七夕ヒーリングセッション


* 個人セッションと各種講座について *

6月セッションのご案内

サイレントにそっとピリオドを打つためのレッスン

ツインレイカウンセラー養成講座


~ Une âme / Twinray ~

* ツインレイ、ふたりで紡ぐひとつの魂 * ツインレイ・ツインレイ男性の心理と回避傾向について、現実に寄り添う視点で綴っています サイレント期間や関係性に悩む方へ ツインレイセッションも承っております