母と娘の間にある「声なき叫び」と「心の傷」/ 後編
前編 からの続きです。
前回の記事では主に
【デカローグ第7話 / ある告白に関する物語】の
あらすじを綴らせて頂きました。
お読み頂く中で、言葉にならない感情を
抱かれた方々がいらっしゃるかもしれません。
一見するとこの物語は
マイカの娘・アンカをマイカから奪った
マイカの母親・エヴァが『加害者』として映ります。
つまり、マイカだけが
『被害者』のように描かれているのです。
ですが私には・・
マイカもアンカも、そしてエヴァさえも
皆が『被害者』であるように思えてなりません。
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監督のキェシロフスキは
『盗んではならない』という十戒のテーマに沿って
この物語を構成したと思います。
ですので、これから書いていく内容はあくまでも
ご相談者さま達のチャイルドに触れさせて頂いてきた
私個人の視点から生まれる解析です。
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物語の中では、詳細な描写はありませんが
エヴァとマイカの母娘は
あまり幸せな親子関係を築けていないことが窺えます。
未成年の母となったマイカの苦しみや葛藤へ
エヴァは、寄り添ったり理解する姿勢も見せず
ただ自分の立場と世間体のみを優先しているからです。
マイカに寄り添わない / 理解を示さないエヴァの在り方は
恐らく、マイカが妊娠する前からのことなのでしょう。
その為、マイカの心の中では
『愛されている実感』が非常に乏しく
いつも『満たされない思い』を抱えていたと想像します。
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では何故、エヴァはマイカに
『母親の愛情』を注ぐことが難しかったのでしょう。
ここも恐らくですが
エヴァ自身が母親からの愛情を受け取っていないから
母親の愛情を知らないが故に
自分が母親になっても、愛情の注ぎ方が分からなかった。
私にはそのように感じられます。
エヴァにもエヴァなりの葛藤があったはずです。
この葛藤や、マイカへの罪悪感を埋める為に
エヴァはマイカの娘・アンカを溺愛したのかもしれません。
本来であれば、孫のアンカよりも
娘であるマイカを先に愛する必要があります。
ですがエヴァには、それがどうしても出来なかった。
そして、『傷の連鎖』が新たに生まれるのです。
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アンカを自分の娘として取り戻そうとしたと同時に
マイカは本当は
エヴァからの愛情を取り戻したかったのでしょう。
エヴァの『母親の愛情』を試したようにも見えます。
それでも、マイカに突き付けられたものは
「エヴァとアンカの母娘関係」という現実でした。
そこにはマイカの入り込む余地はありません。
マイカは『母親の愛情』を受け取れなかったばかりでなく
実の娘に『母親の愛情』を示すことも出来なかったのです。
母親の愛情を知らずに育ったエヴァ
母性を表現できない母親を持ったマイカ
本当の母親を知らされないままのアンカ
やはり私には、皆が『被害者』のように見えます。
(特に、成人した後のアンカが気になります)
かと言って、エヴァを強く擁護するつもりはありません。
母親には、子供を愛する義務と責任がある からです。
それでも・・
母親が抱えているかもしれない『心の傷』を知ると
また違った道筋の見えてくる可能性があります。
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所謂『毒親』からの影響を受け続けている
ご相談者さま達は本当に多くいらっしゃいます。
皆さま、「実は・・」と前置きを置かれて
幼い頃の辛く悲しい経験をお話しして下さいます。
ときには怒りやご不満を露にされたり
また、静かに涙を流される方もおられます。
彼に関するお悩みのご相談であっても
お話しが進むに従って、深い部分に到達することがあります。
そのとき皆さま、ふと気付かれます。
「彼のことで悩んでいたけれど
実はもっと向き合うべきテーマがあった」という風に。
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パートナーシップが上手くいかない背景には
承認欲求・見捨てられ不安・我慢・相手の顔色を窺う
などが隠されていることがあります。
そしてこれらは、幼少期の経験に繋がっています。
時計の針を巻き戻すことは出来ませんが
幼い頃の傷に寄り添い、傷から解放されることは可能です。
毒親を許す必要は全くありません
それでも、毒親から受けた痛みや悲しみを
これからずっと背負い続ける必要もありません
毒親との縁を完全に切る
毒親が抱えていたかもしれない傷を理解する
理解した上で、今後の関係性を模索してみる
答えは決してひとつではありませんので
ご自身にとって最も楽になれる道を選ぶことが重要です。
おひとりだけで抱え込もうとなさらないで下さい。
貴女がいまよりももっと自由に、もっと幸せになる為に
インナーチャイルドセラピーで伴走させて頂けますと幸いです。
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