【MINDFULNESS】過去に捕われる理由
過ぎ去った過去に捕らわれている方は
とても多くいらっしゃるかもしれません。
このような場合、心の中の時計が
止まったままの状態と言えるでしょう。
時計の針がなかなか動かないが故に
いつまでも過去の時間に留まってしまいます。
これは一見、不可抗力のようにも思えますが
実の所ではご本人の選択によるものです。
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過去の時間に留まってしまう理由のひとつめは
後悔の念からくる未消化な気持ち です。
「あの時、ああすれば良かった」という後悔によって
未消化な気持ちがずっと残ったままなのですね。
この後悔の念は
ご本人を苦しめ続ける要因へと繋がります。
そして、苦しみが長引けば長引くほど
次第に自身を責めてしまう可能性が大きくなります。
(他者を責めてしまうこともあります)
そうすると、過去の時間から抜け出すことが
ますます難しくなっていくでしょう。
少し逆説的とはなりますが、自分に苦しみを与えたり
自分や他者の過ちを咎め続けることによって
過去に留まるのを無意識の内に選んでいるからです。
過去の時間に留まってしまう理由のふたつめは
そのとき生じた心の傷が癒えていないから です。
顕著に見られるケースとしては失恋でしょう。
失恋によって出来た傷が癒えない為に
相手のことを度々考えてしまっては
過去の思い出に長く縛られてしまいます。
思い出に縛られるのと併せて
相手に対する未練も断ち切れないかもしれません。
勿論、相手への未練は残っていると思いますが
傷の痛みが疼くことによって
連鎖的に相手を考えてしまう部分があります。
未練や痛みがなくなると・・
「相手のことを忘れてしまうかもしれない」
「相手を諦めることになるかもしれない」と
心の傷のケアを後回しにしてしまいがちとなります。
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私たちは常に「いま」という瞬間を生きています。
いまをどう生きるかによって
厳密には、いまどのような思考を持つか?
いまどのような行動を取るか? によって
未来が作られていきます。
この点を鑑みると、過去に捕らわれ続けることは
やはり建設的とは言い難くなります。
自分自身や他者を責めることを止めてみましょう
心の傷を癒してあげてみましょう
少しずつ、過去の時間から解放されるはずです。
そして、過去にエネルギーを送ってしまうのは
現在が十分に満たされてはいないからです。
「いまのわたし」を満たしてあげることによって
過去から解放され「いま」が輝き出していきます。
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