【INNER CHILD】「納得」と「癒し」の違い
インナーチャイルドの癒しは
サイレント期間における大切な課題のひとつであると
これまで何度かお伝えしておりますし
同じ内容を別の場所でも目にされているかと思います。
それでも
「私には関係ないかな?」
「私の場合は大丈夫かな?」
このようにお感じの方もいらっしゃるかもしれません。
どうしてチャイルドをあまり重要視出来ないのかと言うと
それは 成人した私が納得している状態 だからです。
「あの時のお父さん / お母さんの言動によって
確かにすごく傷付いたけれど
私への愛情があったことは今なら良く分かる
お父さんやお母さんも辛かったに違いない」
たくさんの経験の中から知恵を付けていき
立派に成人したからこそ納得が出来るのですね。
そして「私はもう大丈夫」と感じます。
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成人した私がきちんと納得出来ているからといって
それでチャイルドが癒されているとは限りません。
何故ならば、納得の裏側では様々な感情が
取り残されてしまっているからです。
悲しみ、寂しさ、怒り
満たされなかった、認めてもらいたかった
などの思いが無意識に抑制されているはずです。
決して心地の良い感情では無い為
思い出すことを知らず知らずの内に避けながら
「納得している」という箇所だけが
自然とクローズアップされてしまいます。
チャイルドが傷付いた瞬間から
貴女の心の中では時間が止まっています。
寂しさや怒り、満たされなかったという思いが
未消化の形で残ったままになっているからです。
その為、どんなに納得が出来ていても
本当の意味での癒しということではありません。
当時の幼い貴女が感じた悲しみや怒りの感情へ
成人した貴女がそっと寄り添ってあげて
その痛みを客観的に誰よりも理解してあげることで
チャイルドの傷は癒しへと向かっていきます。
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逞しく知恵を付けた貴女が納得出来ていても
まだ充分な経験 / 知恵を持たない幼い頃の貴女は
大人たちの都合を納得出来てはいません。
だからこそ、当時の気持ちへ
優しく寄り添ってあげることが何よりも大切です。
なお、チャイルドを癒していく過程では
「良い子」である必要は全くありません。
何よりも、怒りの感情を解放してあげなければ
止まっている時間を動かしていくことは少々困難です。
怒りの感情が出てきても大丈夫です。
幼かった貴女に非などは一切ないのですから。
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